ハヤシメガネはおかげさまで創業137周年、山口県最大級のメガネ館。ステキなメガネライフを提案・サポートさせて頂きます。

 

KNOWLEDGE-メガネにまつわる知識- 眼やメガネ、レンズの基礎知識をご紹介します

  

■目の仕組み、”屈折異常”とは?

  

■メガネの歴史

レンズは紀元前1世紀ごろに太陽光を集めるために水晶を加工して作られたようです。

13世紀ごろにはドイツでルーペ(虫メガネ)が水晶や石英などで作られ、イタリアのガラス技術の発展によりメガネとして製造されたようです。

日本にメガネを伝えたのは、フランシスコ・ザビエルで周防の国・大内氏に献上したのが最初と言われています。輸入に頼っていたメガネを日本で作るようになったのは、明治以降で朝倉松五郎がヨーロッパの技術を伝え、増永五左ヱ門が大阪からメガネ職人を集め、福井で増永眼鏡を設立、今や日本の90%のメガネを福井で生産しています。ちなみに”鼻あて”を発明したのは、西洋人と違い”ほり”の浅い日本人と言われています。

視力矯正の医療用具として生まれたメガネですが、今や「アイウェア」とも呼ばれ、ファッションアイテムとしても定着しています。

   

■メガネの各部名称(上:メタルフレーム、下:セルフレーム)

A:右レンズ B:左レンズ

C:クリングス・・・主にメタルフレームに使われているノーズパッドの角度等調整する部分

D:ノーズパッド(鼻当て)・・・メガネを支える重要な部分、パッドがないものもある

E:リム(レンズ縁)・・・レンズを固定する枠、レンズに穴等空けて直接テンプル等固定するリムレス(ツーポイント・ワンポイント)もある

F:ブリッジ(山)・・・左右のリムをつなぐ部分

G:智(ち)・・・テンプルとリムをつなぐ部分、ヨロイともいう

H:丁番(蝶番)・・・テンプルと智をつなぐ可動する部分

I:テンプル(つる)・・・智から耳にかかる部分、メガネをフィットさせるのに重要な部分

J:モダン(先セル)・・・耳にかかる部分、メタルフレームの場合、交換可能のものが多い

テンプル以外をフロント(前枠)といいます

   

  

■メガネフレームの素材

メガネフレームの素材はメタル(金属)とプラスチック大きく分かれます。

また鼈甲やバッファローホーン、皮や木など動物や天然素材を使ったものもあります。またこれらの素材をミックスしたものもあります。

メガネが単なる”医療器具”としてだけでなく、”アイウェア〜目のおしゃれ〜”としてかけられるようになってから、特にデザインや素材に凝ったものが多くなっています。

素材

特徴

メタル

(金属)

金は腐食に対して非常に強く、空気中や水中では永久に変色しません。しかし純金(K24)は、メガネフレームの素材としては柔らかすぎるので、K18・K14などの金合金を使用します。適度な弾力性があり、修理が容易です。

ニッケル・クロム

合金

ニッケルとクロム、その他の合金。耐食性に優れ、加工性、バネ性、ロウ付性に優れています。金属アレルギーを起こす可能性があります。
NT合金 NT合金は、ニッケルとチタンの合金です。バネ性、耐食性、軽さに優れています。また常温域(0℃〜40℃)では、超弾性特性域で曲げても瞬時に元に戻ります。しかし0℃以下、または40℃以上では、超弾性の特性がなくなってしまいます。
チタン 軽くて錆びない・硬くて強い・人体にノンアレルギー。現在のところメガネ素材に最適です。βチタン(合金)は特に弾力性に富み、強いです。
その他 ゴムメタル、アルミ、マグネシウム、ジュラルミン、ステンレス、サンプラチナ、洋白・・・異素材をデザイン的・適材適所的に組み合わせたフレームもあります。

プラスチック

セルロイド 常温では弾性があり衝撃にも強く、加工性、着色性にも優れています。しかし紫外線に長期間さらすと変色してしまいひび割れを起こします。また燃焼性も高く170℃〜190℃で発火します。これは、大きな欠点であり、最近ではセルロイド素材のプラスチックフレームは、少なくなりました。
アセテート 紫外線による変色は少なく、難燃性であり紫外線にもほとんど影響されませんが、セルロイドと比べると軽いが、衝撃強度や復元性がやや劣ります。また吸水性が多く、長期間使用すると汗を含んで白く変色することがあります。最近のプラスチックフレームの主流となっています。
オプチル セルロイド、アセテートに比べて軽くて強度もあり、アルコール等の薬品や汗にも強い素材です。しかし、傷が付くと衝撃に弱くなるのが欠点です。

ポリアミド

(ナイロン)

ポリアミド樹脂は引張り、圧縮、曲げ、衝撃に強く、摩擦、磨耗性が低く、歯車、軸受けのような部品としても無潤滑でも使用できる。

熱にも強く、ガラス繊維を加えると160℃以上にも耐えられます。耐薬品性、耐油性も非常に強い。問題としては、吸水性が高く、吸水すると膨張して寸法変化、変形を起こしてしまいます。

超弾性素材フレーム メタルのNT合金やβチタン等、驚異的な柔軟性と復元性を持っているフレームです。プラスチックフレームで超弾性素材のものもあります。

   

  

■メガネフレームの種類(構造)

フレームの種類(構造)としてはレンズの周り全てにフレーム(リム)がある「フルリム」、リムがレンズの上部にだけあるものを「ハーフリム」といい、下をナイロンの糸で固定してあるものを「溝掘りフレーム(ナイロール)」といいます。またリムがレンズの下にある「アンダーリム(逆ナイロール)タイプ」もあります。リムがなくて、レンズに直接テンプル(つる)等取り付けたものを「リムレス」または「ツーポイント及びワンポイント」といいます。
フルリム  

ハーフリム・

ナイロール

 

※フレームの無い部分はナイロンの糸で吊っています。ナイロンの糸が切れるとレンズが外れてしまいますのでご注意下さい。ナイロン糸は劣化により切れる可能性がありますので、1年を目安に交換して下さい(ハヤシメガネでは無料で約10分で交換できます)

縁のない部分はレンズがむき出しとなりますので、破損の危険性が高くなります。なるべく丈夫なレンズをお選びになることをお勧めします。

リムレス

(ツーポイント・

ワンポイント)

 

※レンズに穴を空けてネジで止めてありますので、レンズに負担がかかり破損の危険性が高くなります。なるべく丈夫なレンズをお選びになることをお勧めします。

また、構造上ネジが緩みやすいので3ヶ月に1度は点検をお受けになることをお勧めします。

  ※デザインが多様化している現在、上記のものを組み合わせたような、どれに分類したら良いか分かりにくいものもあります。

  

  

■レンズ

レンズには「球面レンズ」「円柱レンズ」があり、それぞれにマイナス(凹)レンズとプラス(凸)レンズがあり、球面・円柱レンズ両方合わせたものを「トーリックレンズ」といいます。

球面レンズはマイナスレンズで近視を補正し、プラスレンズで遠視を補正します。円柱レンズは乱視を補正します。

素材はプラスチックガラスがあります。それぞれ長所・短所がありますが、現在の主流はプラスチックレンズです。

材質

プラスチックレンズ

ガラスレンズ

長所

軽い

割れにくい

・染色可能(カラーが豊富)

・曇りが少なく引きが早い

・現在主流の素材であるためどんどん開発が進んでいる

キズがつきにくい

・透明度が高い

プラスチックよりは薄型レンズにできる

・経年変化、変色が少ない

短所

ガラスレンズに比べてキズに弱い(※表面コーティングでガラス並に強くできます)

ガラスレンズよりはレンズが厚くなる

・高温に弱い

・経年変化、変色する

重い

割れやすいので危ない

・カラーバリエーションが少ない

・主流がプラスチックに移っているため、開発が進まず種類も少ない

一口にプラスチックレンズといっても素材や設計で性質が異なります。

その一つの性質に「屈折率」があります。その素材(空気中の屈折率を1.00とした時、水の約1.3〜ダイヤモンドの約2.41まで)が光をどれだけ曲げることができるか表すもので、屈折率が大きいほど、レンズを薄くできます。ガラスレンズが約1.52〜1.89。プラスチックは約1.49〜1.76まで開発が進んでいます。

また、「設計」による違いもあります。球面レンズとは文字通り、球体を切り取ったようなカーブ(面)をしています。現在では、レンズの外面や内面のカーブの設計を変えて、薄く、軽量に、ゆがみを少なくした「非球面レンズ・両面非球面レンズ」もあります。

一枚のレンズの中で屈折率を徐々に変えて、遠くも近くも見ることができる遠近両用レンズ(多焦点レンズ、累進屈折力レンズ)もあります。

また、同じプラスチックでも材質の違いにより「丈夫さ(割れにくさ)」なども違ってきます。

紫外線(UV)カット素材のレンズもありますし、反射防止コートや、キズを付きにくくする表面コーティング等オプションで機能性を高められます。

さらに、ある機能に特化したレンズもあります。

ギラツキ・乱反射光を遮る偏光レンズ(アウトドア・釣りやドライブに最適)や、紫外線を受けると色の濃くなる調光レンズ(※UVカットガラスの車の中では色が変わりません)、ある特定の光の波長をカットしたパソコン用など様々なシーンに適したレンズやサングラスなどもあります。

   

  

■メガネ作成の流れ

1.視力測定

最初にメガネフレームを選んで頂いても構いません。ただし、視力測定結果によっては、レンズが制限され、その結果フレームまでも制限されることもまれにあります。その場合フレームを選び直すことになります。

まず、問診によりお客様の眼の状態、どのような目的でメガネをお作りになるか(遠用、近用、遠近両用等)、度数等記入するカルテを作成させて頂きます。カルテはずっと保管させて頂きますので、お客様の過去の眼の状態、どのようなメガネを作られたか、どのように眼の度数が変化したか等も判断できます。

できるかぎり現在ご使用のメガネをご持参下さい。新しいメガネの度数決定の参考になります。

視力測定は最初にオートレフラクトメーターと呼ばれるコンピューターで眼の度数をお計りします。1分もかからずに度数の80%ほどは分かってしまいます。しかし、残りの20%が大事で、続いて測定室で度数の微調整を行います。瞳孔間距離を測り、目の動きをチェック、利き眼やお客様の目の使い方・癖まで考慮してお客様にとって最適な度数を決定致します。視力測定はだいたい15分〜30分ほどかかります。(※小さなお子様やコンタクトレンズをご使用の方は、眼が安定しないためすぐに測定できない場合や、眼科様にて測定して頂く場合があります。)

   

2.メガネフレーム&レンズ選び

メガネフレームを先に選んで頂いても構いませんが、視力測定の結果、レンズが制限され、その結果フレームまでも制限されることもまれにあります。その場合フレームを選び直すことになります。

おしゃれで似合うガネフレームを選ぶお手伝いをアイウェア ファッションアドバイザーが致します。

   

3.メガネ作成(加工)

レンズが当店在庫品の場合は当日〜2日で完成致します。メーカー在庫品の場合は完成まで3日ほどかかります。遠近両用レンズカラーレンズSFTコート等特注品の場合は完成まで1週間ほどかかります。

レンズは丸い形状のものをメガネフレームのレンズシェイプに合わせて削ります。形は形状を機械に読み込んで自動で削りますので、削ること自体は難しいことではありませんが、眼とレンズの中心を合わせ、厚みのあるレンズの場合はどのように削ればメガネになった時に見栄え良くできるかということを考え、削る設定を調節します(経験とセンスが頼りです)。

削り上がったレンズは、実際には若干フレームとの誤差があるので手で研磨機を使って微調整します(職人技です)。レンズのカーブに合わせてフレームのカーブを合わせ、少しでもレンズが大きくてキツイ場合はレンズに歪みが多く入ります。逆に小さい場合は緩くなり、レンズが動きやすくなったり、ギシギシ音が鳴ります。また、レンズのエッジをスムーズにしたり、厚みが目立たなくなるような加工もします。

事前にある程度お客様に合わせた形状にメガネをフィッティングし、検査を別の担当が行い、お客様へのお渡しを待ちます。

今の時代機械が良くなりましたので、メガネをただ作るだけなら簡単ですが、良く見える綺麗で見栄えの良いメガネを作ろうと思うと結構センスと経験、手間がかかります。

   

4.お渡し(フィッティング)

お渡し時にはできるだけご本人様がいらっしゃって下さい。見え具合の確認、掛け具合、目とレンズの位置の調整・確認(フィッティング)を行います。頭の形は人それぞれ皆違います。フィッティングを行わないでピッタリ合っている人はほとんどいません。掛け具合が悪いとメガネがすぐずれたり、痛くなったり、見え具合に悪影響を及ぼすことさえあります。特に遠近両用メガネはフィッティングにより見え具合が全然変わります。(目とレンズの位置・距離・角度が影響)

フィッティングされてないメガネは完成していません。(このような理由からメガネを通信販売で購入されることはお勧めできません。特に度が入っている場合はなおさらです。よってハヤシメガネでは通信販売を行いません。ご了承下さい。)

2009.04.01:(社)日本眼鏡技術者協会より認定眼鏡士がいる眼鏡店が眼鏡を通信販売・ネット販売をした場合その資格を取り消されることが発表されました!

代理の方が受け取りに来られたときは後日でもフィッティングを致しますので、ご都合の良い時にぜひ御来店下さい。

   

5.修理・アフターケア

メガネはアフターケアが大事です。使ってみないと分からない問題もあるでしょう。使用時間も長く、繊細な道具ですから、ゆがんだり、壊れたりすることもめずらしいことではありません。消耗品の部品もあります。ハヤシメガネではアフターケアも徹底しています!ぜひ見え具合やかけ具合に不具合がある場合にはお気軽に御来店下さい。度数が変わった場合、見え具合に不具合がある場合は半年間はレンズ交換無料です。また当店でできる修理は全て無料です!

   

■メガネの取扱注意事項